ちょい(笑)ブログ

まさに名前負け。

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初恋‐第七話


初恋‐第一話はコチラ。



*************




F子と別れるにあたって、僕は何か思い出の一つでも欲しかった。F子との思い出といえば、ムカデに襲われたことか、シャンプ股ぶら下げ事件くらいしか、インパクトのある記憶がなかった。何て寂しい恋愛だ。そこで僕は、「別れは受け入れる。だからペアリングを一緒に海へ捨てに行こう。」と言う提案をした。ドラクエ7よりも魅力のない、スライムのチンカスみたいな僕の願いごとが、聞き入れられるか心配だったけど、意外にもF子はすんなりOKしてくれた。




そのペアリングは決して高いものじゃあなかった。
F子がペアリングを着けたいって言うから、「ほな、お前、買ってこいよ。俺は金ない。」って言ったら、本当に買ってきやがったという、思い出のペアリングだった。そのペアリングを、2人で海へ捨てに行くってのは、何だかロマンッチクで、そんな自分に酔いしれた。ああ、俺は今、なんてロマンッチクなんだろう、ロマンティックが止まらない。ちょっとCCB呼んでこい。




僕は、家に帰って、指輪を探した。
探す、という事は、無いという事だ。さすがに焦った。自分で「指輪を捨てに行こう」とか言っといて、無くしてたら洒落にならない。一生懸命に探した。なくしたなんてバレたら、「何でなくすの!?」とか言われる。何で無くなったか、分からないから「無くなった」って言うんだよ。




指輪は、あった。
確か、机の引き出しの奥で見つけたと思う。そして、とある日曜に僕とF子は海へ行った、現地集合だった。秋だったから、少し風が冷たかった。そして、無言のまま、2人で指輪を海へ投げた。きっと、僕の笑顔も、あの安物のちゃっちぃ指輪のように、くすんでいたんだと思う。その海岸で、現地解散した。海岸滞在時間、5分。CCBの人、ありがとうございました。ロマンス?なにそれ、おいしいの?




F子と別れて、数日が過ぎた。
初めての恋人だったという事もあって、別れた直後はさすがにショックで焼肉を食べれなかったけど、それももう治った。焼肉が食べたかった。そんな時、僕は、F子に伝え損ねた言葉を、思い出す。いや、きっと、ずっと胸の中で眠っていた言葉を、伝えるタイミングを見計らっていたのだろう。いつまでも、僕の胸には留めておくことは、できない言葉。それを伝えるために、F子に電話をかけた。




出ない。
何回コールを鳴らしても、出ない。だけど、僕はどうしても胸にある言葉を、F子に伝えなければいけないと思った。だから、何度も電話をかけた。電話が繋がった瞬間に、僕の耳に飛び込んできたのは、知らない男の声だった。「お前、何やねん!しつこい!」と。ああ、これが噂のドラクエ7を持ってる男か、なかなか元気なやつだ。しかし、僕はドラクエ7男に用事があるんじゃあ、ない。




「F子に、変わってくれ。」
そう、僕は告げた。ドラクエ7男は「ハァ?」とか甲高い声を出している、鼻がつまってるんじゃないだろうか。「お前に用はない。F子に変わってくれ。」と僕は繰り返した。ドラクエ7男は「お前、振られたんやろ!かけてくんな!」と、さらに甲高い声を出した。B’zの稲葉さんかと思った、もう少し頑張ったら、原曲キーでX-JAPANを歌えるんじゃないかってくらいに、甲高い声だった。




「用事があるから、かけたねん。F子に変わってくれんかな?」
できるだけ、穏便に。イライラしたけど、一生懸命に日本語の意味を分かってもらおうとした。すると、イキナリ電話が切れた。電話と同時に、僕も切れた。もう、我慢ならん。僕は再びリダイアルの嵐を見舞ってやった。僕斗百列リダイアルだ、たわば。




このとき僕は、何が何でも僕の最後の言葉をF子に伝えよう、と躍起になっていた。その気持ちが勝ったのか、電話は繋がった。やった、勝った!(何に?)。
しかし電話に出たのは、またドラクエ7男で、ヤツは「お前、いい加減にせぇや!」と7オクターブくらい高い声でイキナリ叫んでシャウトした、ハウリングしてるみたいに聞こえた。遠くで聞いたら「wanna be a dream maker!」って聞こえそうなくらい、高い声だった。僕は、ドラクエ7男に言ってやった。




「せやから、用事があるて言うてるやろ!それとも、なにか?お前が、俺のプレステ返してくれるんか!」




マジで、プレステだけは返してほしかった。
ほんと、明日から何をして遊べばいいか分からないから、F子に貸していたプレステだけは返して欲しかったのだ。するとドラクエ7野郎は「え、ああ、えっと、変わるわ。」とか言い出した。最初から、そうやって素直になればよかったのに。いよいよ、僕はF子にプレステを返すように伝えられるのだ。少し間があって、電話の相手は、F子に変わった。




「郵送するわ。」




その一言で、電話は切れた。
こうして、僕の初めての恋愛は、幕を下ろした。
初めての恋人の最後の言葉は「郵送するわ。」だった。





あれから、8年。まだプレステは返ってきていない。




おしまい。

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  1. 2007/07/31(火) 19:20:32|
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初恋‐第六話


初恋‐第一話はコチラ。




**************




僕が「別れたくない」と言い切る前に、「無理。」とバッサリ切り捨てたF子。隼の剣を装備していたのだろう。そのまま、隼の剣で電話は切られた。ああ、これで終わりなのか、と虚しさを抱えて夢をぶら下げ2階建ての明日へテイクオフ 灰になっても、と言わんばかりに矢吹ジョー顔負けに真っ白な灰になりそうなほど、僕は眠れぬ夜を過ごした。この表現は、よく意味が分からない、思いつきで書いた、反省はしていない。




翌朝、早い時間に目が覚めた。
そう、気が付くとしっかり寝ていた。僕は、昨晩の電話だけじゃ、納得ができなかった。別れるにしても、納得のいく別れ方をしたかった。初めての恋、それゆえにケジメを、区切りを、持ちたかった。だから、登校前にF子に会いに行った。




僕の家から、F子の家まで、自転車で40分かかる。
F子が登校する時間を見計らって、僕は彼女の家の近くにつくようにシコシコと自転車を漕いだ。念のために言っておくと、「シコシコ」と「自転車を漕いだ」の2つをしたわけではないよ。
F子は、朝、自宅の近くのコンビニで立ち読みしてから登校する。それを知っていた僕は、そのコンビニへ向けてシコシコと漕いだのだ、自転車を。念のために言っておくと、「シコシコ」と「漕いだ」の2つをしt




そのコンビニに、F子はいた。
声をかけると、F子は驚いた顔をした。「話をしに、来た。」とだけ告げると、F子は僕の後についてコンビニをでてきた。近くの公園に場所を移す。ベンチに腰掛け「直前まで一緒に遊んでたのに、どういう事なん?」と僕は聞いた。もう、別れるのなら恐いものなど、ない。僕が納得いくまで話に付き合わせるつもりだった。
F子は、意外にもすんなりと理由を話してくれた。




F子の話は、こうだった。
昨夜、家に帰ったあと、友達(♀)に呼ばれてバイト先(ラーメン屋)に顔を出した。そこで、大学生のバイト君(♂)とその友達と一緒に、夜景を見に行こうって話になった。F子は、2つ返事でOKしてノリノリで行った。そんでもって、夜景を見ながら、少し肌寒かったから、抱き合って温め合ってオーマイリトルガールだった。なんか、いい雰囲気だった。行儀よくマジメなんてクソクラエと思った。尾崎はやっぱりイイと思った。ついでに、バイト君もイイと思った。




とか、何かそんな話だった気がする。
そんな話で納得なんてできない。だから、僕は怒った。
どんな言葉を浴びせてしまったのは覚えてないけれど、けっこうキツイことを言った気がする。だけど、F子は僕を睨みつけて言った。「前から、その人(バイト君)は、ちょっとイイナって思ってた。だって、その人は…







ドラクエ7、持ってるねん。」




F子は別れの理由を切り出した!
僕は混乱してしまった。
どうする?


  たたかう
  ぼうぎょ
  アイテム
  にげる
→ぜっく




絶句。
いやもう何を言ってるか分からないでしょ。確かに、僕はドラクエ7を持ってないよ。っていうか、ドラクエ7持ってるから好きなの?まじでか。じゃあなに、僕も買うよ、ドラクエ7を3つ買ってやんよ!って言いたかった。しかし、悲しいことに当時の僕にはドラクエ7を買う金がなかったのだ。所詮、世の中、金だ。




違う、そうじゃなくて。
何かが、おかしい。この言い分が通るなら、僕はドラクエ7より魅力がないことになる。もしかしたら、F子は2次元萌えを先取りしていたのかもしれない。それにしても、ゲームに劣る僕ってば、いったい何なのさ?F子は、自分が何を言ってるのか、理解できているのだろうか?脳みそがパルプンテなんじゃないだろうか。そうか、F子は脳パルだったのか。




まさかのカミングアウトに、僕は返す言葉が見つからない。
当然「へ?ドラクエ?」としか言えない、F子は「うん、ドラクエ7。面白いねん。」だって。この発言は、明らかに、そいつの家に行ってね?俺、聞いてなくね?「え、家行ったん?」って聞いたら「うん、ドラクエ7やりに行った。」って、何を楽しそうに教えてくれてんの!さらに、F子は続けた。「家が3階建てで、車が3台あった。」所詮、世の中、金だ。




さらには、やったのはドラクエ7だけじゃなかったってオチだからね。もうビックリ。何クエストしたかは想像に任せるけど、それはもう大冒険だったんじゃねーの?知らねーよ。この時、既に僕の中でF子は「脳パル女」になってたから、未練もなにも無かった。ただ、ドラクエ7に負けたってのが悔しかったから、僕の口から「やっぱり、別れよう」的なことを改めてお願いした。フラレた後に、フリかえしてやった。シェリー、見知らぬドラクエに劣ると言われたら、どうすりゃいいかい。シェリー、金がドラクエか分からない暮らしさ。




こうして、僕とF子の恋愛は終わりを告げた。
次回、感動の最終回。




続く




F子の印象推移
『アホ面女子』→『幽遊白書好きな女子』→『恋人』→『ムカデを呼ぶ女子』→『股シャンプーぶら下げ女』→『ピオリム』→『脳パル』




ちなみに、ドラクエ7はやってないし、それ以降のドラクエもやってない。

  1. 2007/07/28(土) 20:43:01|
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初恋‐第五話


初恋‐第一話はコチラ。



*************




F子との恋愛は、他愛の無いものだった。きっと、それは、どこにでもあるような恋愛で、大きく残る印象なんてものは、あまりなかった。遊ぶと言えば、ミスドでコーヒおかわりし放題か、ゲームセンタ、または僕の中学の同級生と一緒にコンビニに屯して無駄に時間を浪費するだけだった。思い出が、残るはずもない。




その、みんなで屯していたコンビニは、僕の町の5番街にあるファミリーマート。通称、5番街ファミマ、略して『5ファミ』と呼ばれていた。その5ファミで、僕の生涯の友となる男との出会いがあった。初対面のとき、彼は真っ白なジャージの上下を着ていた。はっきり言って、彼の第一印象は最悪だった、どう見てもヤンキー。しかも、名探偵コナンと、ハリー・ポッター(ダニエル・ラトグリフ)を足して2で割ったら1余ったような可愛らしい顔をしていた。しかし、仲良くなった。何がきっかけかは忘れてしまったけど、僕の親友との出会いはコンビニである。最近のコンビニは、本当に何でも手に入るんだなぁ。




話は逸れるが、その、コナン・ポッター+1君の同級生に、T君というやつがいた。あだ名は、キンタマ。このキンタマは、なかなか見込みのあるスケベで、カバみたいな顔をしていた、腹が減ったらアンパンを食うようなやつだ。このキンタマ君、当時高校3年であるが、中学生をナンパしようとして言った言葉が、片手をあげながら裏声で「ヘイ!彼女ー!」である、昭和へ帰れ。




僕とF子の恋愛は、特に大きな思い出もないまま、1年を越えた。
そして、事態は急変する。




ある日、僕とF子はデートで街にでかけていた。
その夕方、コナンポッター君から電話がかかってきて、一緒に夕飯を食べることになった。3人で夕飯を食べて、コナンポッターの車でF子を家まで送って、僕も家まで送ってもらった。
夜も更けていき、時刻は午前一時になろうとしている。そろそろ寝ようかな、なんて思ってF子に「寝る」とメールをした30分後である。F子から電話がかかってきた。きっとF子は寝る前に声がききたかったのだろう、女の子らしいじゃないか、と思い電話にでた。「もしもし?」、F子は言った。




「ごめん、別れたい。」




なにを言ってるのか、分からなかった。
また、股にシャンプが挿さったのかと思った。さっきまで楽しく遊んでいたはずなのに、どうして急に「別れたい」なのか、シャンプが抜けないのか?石鹸で滑るようにしたら抜けるよ、と優しく教えてあげようかと思った。嘘だ、そんな事を考える余裕なんて、ない。ただ、F子の「別れたい」という言葉だけが頭の中で虚しくリフレインした。




沈黙。
F子は、黙っている。何か言わなければ、と思った。だけど、僕はマホトーンをかけられたクリフトのように、じっと押し黙っていることしか、できなかった。その沈黙は、きっと数秒だったのだろうけど、永遠にも思える長い沈黙だった。F子が「なんで、黙ってるん?」と聞く。「え。何で別れたいん?」と聞くことが精一杯だった。理由がなんにせよ、この恋愛は終わりを迎えようとしているのに、きっと、理由なんかより、大事な事を聞かなければいけないはずなのに、僕には何も考えられなかった。




「好きな人が、できた。」




さっきまで、一緒に遊んでのに?早いな、おい。
F子の感情には、ピオリムでもかかっているのだろうか。それくらい、心変わりが早いと思った。まるで、ベッドでの僕のように早かttんぉっほん!
僕に言えた、唯一つのことは「別れたく、ない。」だけだった。その気持ちをF子に伝えた。




「いや、俺は別れたくな「無理。」




最後まで、言う前に遮られた。
あの時のF子は絶対にピオリムかかってたな、と思う。




続く




F子の印象推移
『アホ面女子』→『幽遊白書好きな女子』→『恋人』→『ムカデを呼ぶ女子』→『股シャンプーぶら下げ女』→『ピオリム』

  1. 2007/07/26(木) 18:38:47|
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初恋‐第四話


初恋‐第一話はコチラ




*****************




ムカデに襲われたところを、知恵と勇気で乗り切ったあの日から、数日後。
僕とF子は、初体験を済ませた。お互いに、初めてだった。それは、期待していたほどの感動もなく、事を終えた僕は「こんなもんか」と思ったものである。
さて、事件は、この初体験の直後に起こった。




初体験=はじめてのえっちぃ、を済ませた僕らは、タバコを吸っていた。
が、どこかF子に元気がない。僕がヘタクソだったのだろうか?しかし相手も初めてのはずだ、そんなことは問題じゃないだろう、と思案していると、F子の口から信じられない一言が放たれた。




「アタシ…初めてじゃないかもしれない。」




初めてじゃない…『かもしれない』?
どういう意味だろう、記憶がないのか?それほどショックな事が過去にあったのだろうか。まさか、強姦…いや、そんなことはないだろう、と自分に言い聞かせる。僕は居ても立ってもいられなくなって、聞いた。「どういうこと?」できるだけ、優しい口調で、胸の中にたった波を押さえ込むように、静かな口調で。F子は、こたえた。




「小学校のとき…」




小学校!?
まさか、ロリコンの従兄弟が居たとか?それで、ソイツに何も分からないまま…
ロマンティックは止まった、が、しかし胸騒ぎが止まらない。早く、真相が知りたい。でも、焦らせてもダメだろう、きっと、F子は今、過去と戦っているのだから。




「小学校のとき、お風呂で…」




お風呂!?
まさか、彼女の父親は、実は義理の父親で、その変態親父にお風呂で変な事をされていたんじゃないだろうな…いやいや、そんなのはエロマンガの中だけでいい。実際に起こるなんて考えられない。だけど、ただ事ではなさそうだ、僕はなんて言葉をかけてあげればいいのだろう…
F子の口から、最後の言葉がこぼれてくる。




「お風呂で滑って尻餅をついたとき、ポンプ式シャンプの先が、挿さった…」




え!?


 


 


 


 


フリーザも困る




何を言ってるんだ、この子は?大丈夫か?
って言うか、何て言葉をかければいいんだ?これまでの人生で、シャンプの先を挿したやつなんて出会ったことがない。経験のない事には、人は対処できないのだ。
僕は、考えこんでしまった。「大丈夫、俺も排水口にキンタマ吸われた事があるから。」とでも言えばいいんだろうか。何を言っても勝てないと思った僕の口から、やっと出てきた言葉は「えっと、シャンプ?」だ、まさかのリピート。F子は、さらに言った。




「もしかしたら、リンスやったかもしれない。」




どっちでもいい。
それは大した問題じゃない。リンスでもシャンプでも、ちゃんリンシャンでもいいけど、普通そんな事にはならんだろ、ものすごい無駄な奇跡じゃないか。しかし、F子の顔は真剣である。僕は笑うわけにはいかない。真剣に話は聞くつもりだ。が、次のF子の一言で、トドメをさせられた。




「それで、血が出たから心配で立ち上がったら、股の間にシャンプがぶら下がってた…」




なにその、ミラクルな状況。
これで笑わずにいられるワケがない、意外すぎてどうにもできない。F子には申し訳ないが、全然心配でもショックでもなかった。むしろ神様に感謝した、一生のうちで一回、出会えるかどうかの奇跡だ。それが、今、目の前で経験者が語っている。僕は何も言わずに頷いた。こうして、初体験の感激は、F子の話のインパクトに泡に飲まれるように消されてしまった、シャンプだけに。そして、この時、F子は僕の中で『股シャンプーぶら下げ女』というレッテルを貼られた。




続く




F子の印象推移
『アホ面女子』→『幽遊白書好きな女子』→『恋人』→『ムカデを呼ぶ女子』→『股シャンプーぶら下げ女』

  1. 2007/07/23(月) 21:07:01|
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初恋‐第三話


初恋‐第一話はコチラ




**************




F子と付き合いだして、一ヶ月が過ぎようとしていた。
思春期真っ只中、ぶっちゃけ、えっちに興味津々だった僕は、もうそれはそれは、ムフフでウフフなアヘアヘを想像してはハァハァな毎日をモンモンと過ごしていた。
そして、その日は訪れる。




その日は、放課後からF子と会って、僕の中学の同級生の男子と遊んだあと、夜の公園でタバコを吸っていた。その公園は、何も無くて、昼間は地面いっぱいに太陽の光を浴びることから「おひさま広場」と呼ばれていた。広場の東側には竹林が、北側には普通の林が広がっている。星のキレイな夜だった、と思う。




一ヶ月もあれば、キッスくらい覚える。僕だって、伊達にちんこブラ下げてるわけじゃない(といっても、ちんこでブラを下げることは今もできないが)。その日も、夜の公園でキッスをしていた、日付はそろそろ変わろうとしている、人目は、ない。もうその時点で、僕の股間はドラゴラムを唱えたマーニャみたいになっていた。ぼぼぼ僕は、F子の服をミネアばりに露出を多い状態にした。今なら僕ら、キングレオにも勝てる!




しかし、ここは広場中から見える場所である。
つまり、誰かが通ったら、インパスを唱えなくても僕らの(服の)中身が丸見え、楠田枝理子もビックリだろう。ところで、この公園には広場の北側の林の中に、屋根つきのベンチみたいな休憩所みたいなのがある。そこで僕は、その屋根つきベンチにF子をいざなった、まさにルーラ。お父さん、お母さん、今日、僕は、男になります。




周りは木々に囲まれ、ここなら人目にもつかないだろう。
僕は、F子をベンチに寝かせ、いざマダンテ!と言わんばかりに、8匹集まったスライムよろしく合体しようとした…と、その時、視線の端で何かが動いた。僕は視線をそこへ動かす、暗くてよく見えない。目を凝らす、やはり何か動いている。ふ、と月明かりに照らされて、『それ』は姿を現した。




ムカデ があわられた。


どうする?


  たたかう
  ぼうぎょ
  アイテム
  にげる
→ぜっく




絶句。
言葉なんていらないよ。かっこいいこと言ってるけど、ちんこ丸出しでムカデにびびってるだけ。完全に僕は萎縮してしまった(2つの意味で)。まさに、凍てつく波動である、体まで凍てついたように動かない。僕はF子に「おい、動くなよ…」と言った。F子は何事か、という顔をしている、もしかしたら僕が初めてで戸惑っているのかもしれない、とでも思っているのだろうか。確かに、ちんこの横をムカデに這われたのは初めてだ。




そうこうしてる間に、ムカデは僕の股間の方へ動いてくる。
逃げるしか、無い…!僕は、F子に「ム、ムカデ!ちんこがムカデに向かってきてる!」と、ワケの分からない言葉を発すると同時に走り出した、F子を置き去りにして。「ちょっと、待ってよ!」とF子の叫びが聞こえるが、関係ない、ちんこのほうが大事だ、ちんこだいじに。僕は小学生の時、親父が手の指をムカデに噛まれたのを見たことがある。すごい腫れるんだよ?ポークビッツが六本木ヒルズになるくらいに腫れるんだよ?ちんこが、あんなに腫れ上がったら、ドラゴラムどころじゃない、ジゴスパークだ。




僕は走る、今ならメロスにも勝てる、それくらい走った。
振り返りもせずに走った、広場の真ん中まで走った、ちんこ丸出しで。
ちんこ丸出しだが、パンツとズボンは完全に脱いではいなかったから、足首にまとわり付いている。つまり、僕はちんこ丸出しでペンギン走りで逃げたのだ。逃げること、はぐれメタルの如し。広場の中ほどまで逃げて、パンツとズボンをはいて、僕は後から逃げてくるF子に言った。




「大丈夫か?」




振り返ってみると、あの時の僕自身が大丈夫か?
思い出すと、めちゃカッコワルイ。しかし、F子は「先に逃げるなんて酷いよ」とだけ言って、許してくれた、阿呆だな、こいつ。このとき、僕の中でF子は『ムカデを呼ぶ女子』という印象に変わった。こうして、僕の初体験は未遂に終わった。




続く




F子の印象推移
『アホ面女子』→『幽遊白書好きな女子』→『恋人』→『ムカデを呼ぶ女子』

  1. 2007/07/20(金) 19:06:53|
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初恋‐第二話


初恋‐第一話はコチラ。


*************




僕がS木君と再会しバンドを発起したのは、そしてF子に出会ったのは、夏休みも終わろうとしていたときだった。そして、最初の顔合わせ以来バンドメンバが集まることがないまま、新学期を迎えた。僕とF子も、携帯で会話やメールはしていたものの、会って話をすることもなかった。




ところが、新学期を向かえて一週間も経たないウチに、僕とF子は2人で会うことになった。どちらから話を持ちかけたのかは覚えていない。あの日と同じ、池のある公園で、待ち合わせた。さすがに、アボリジニのおっさんは居なかった。何を話しただろう、記憶は曖昧だけど、彼女が僕に好意を寄せてくれていることは分かった。僕はと言えば、高校2年である。思春期真っ只中、恋愛に興味がないわけがない。「好きだ」という気持ちよりも「彼女が欲しい」という思いの方が強かった。だから僕は




「じゃあ、あれだ。付き合うか。」




この一言で、F子との恋愛を始めた。
冷めたような口調だけど、これは照れ隠しもあったんだろう。理由はともかく、僕とF子は恋人という関係になった。初対面の日、『アホ面女子』だったF子の印象は『幽遊白書好きな女子』に変わり、『恋人』になった。だからと言って、何が変わるわけでもなかったけれど。




ところが、僕とF子の恋愛が、少しトラブルを引き起こす。
新学期になって、2週間が過ぎようとしたとき、本格的にバンドも活動しようという話になった。僕はドラムで、F子はヴォーカルで。他のメンバには、それとなく伝えていたけれど、特に何を言われるでもなかったから、安心していた。
ところが、スタジオ練習の日。
ギターのサトチャン(♂)が来ていなかった。僕は元からサトチャンのことがあまり好きじゃなかったこともあり、怒りに怒った「なんで来てへんねん!約束を守れんヤツは最低じゃ!」と。顔合わせの日に、バンド内恋愛厳禁って決めたことなんか忘れてた、えへ♪




僕の怒りを受けて、サトチャンを僕らに紹介したS木君は、困ってしまってワンワンワワンとサトチャンにメールを打った。返信はすぐに来た。そのメールをS木君は読む。
「えーと、サトチャンは、お父さんと喧嘩をしたから来れません。」との事だった。僕はさらに怒った「親と揉めたから来れないって、子供か!」と。するとS木君は、続けた。




「親父にビンタされて、鼓膜が破れたらしい。」




そりゃ、来れないよねー。
これには僕も黙ってしまった。僕とF子がロマンティックが止まらない、みたいな感じだった頃、サトチャンは親父とドメスティックが止まらなかったのだ。そしてそのまま、サトチャンはバンドを辞めた。後で聞いた話、サトチャンはF子が好きだったらしい。それをイキナリ現れた僕に掠め取られた気分なんだろう、仲良くなんてできるわけがない。だから、バンド内で恋愛は禁止って決めたんだろう。メンバに恋愛感情を抱くなんてもってのほかだ!




サトチャンは「俺もF子が好きだったのに、ロッシュ君がF子と付き合ってるからバンド辞める!」ってもうワガママ言いたい放題。結局、バンドは解散になった、全部サトチャンのせいだ。だいたい、アイツは前歯が出すぎなんだよな。
残念な事に、バンドは解散してしまったけれど、僕とF子は恋愛を続けた。お金がないから、よくミスタードナッツでコーヒを飲んだ。おかわりしまくった、僕らが行くと店員が嫌な顔をするくらいにまでなった。ドーナッツを食べた記憶はない。




プラトニックな恋愛だった。
デートと言えば、手を繋いで歩くだけ。僕はキッスをする度胸すらなかった。そんな僕らに、初体験のチャンスが訪れる。




続く

  1. 2007/07/18(水) 18:39:52|
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初恋


実は、少し前に小・中学のときの同級生と、偶然の再会をしました。
彼とは、高校のときも偶然にも再会し、一時だけではあったけれど、一緒にバンドをやっていました。その、少し前の再開のときに「あの頃、一緒にバンドやっていたメンバは、どうなったのかな。」なんて話したり、近況を知っているメンバの報告をしあったりしていました。「N田君は、今は某レコード会社と契約している。」だとか、「F君は今は銀行員だよ。」とか、「N君(さっきとは別の)は、相変わらず猿に似てる」だとか。そんな話の中で、その同級生S木君が、ふと言葉にしたこと「そういえば、F子は何やってるんだろうな。」このF子というのが、当時の僕らのバンドでヴォーカルをしていた女の子。




そして、僕の初めての恋人。




思い出したくない思い出とは、思いがけないところで呼び起こされるものだ。
F子、ドラエ○んの作者ではなく、僕の青春の1ページを飾る人。彼女との出会いは、高校生の時にやっていたバンドでだった。
ある夏休み、僕は地元の小学校で行われる盆踊り大会に遊びにいっていた、一人で。そこへ行けば、小学校の同級生が誰か居るだろうから、寂しくないだろう。と思いながらも、もう3年続けて一人でこの祭りへ訪れている、否、正確には2人である、弟と。その弟ともはぐれていまい、一人で 賑やかな校庭を寂しくさ迷っているときに、声をかけられた。「おっ、久しぶり!」と。小学校の同級生であるS木君だった。




僕とS木君は、思い出話に花を咲かせ、そして近況を報告しあった。
その中で、今、お互いが音楽をやっていることを知った僕らは「じゃあ、バンドやるか!」とバンド発起を決意。僕の高校から3人、S木君の高校から3人が集まった。




初めて6人のメンバが顔を合わせる日。
S木君が連れてきた2人の片方の男は、僕と中学の時に同級生で、僕が嫌いなヤツだった。そして、もう一人連れてきたヴォーカルの女の子は、見るからに阿呆な面構えをしていた。もう僕の中ではテンション激下がり、今すぐ帰りたい。しかも、アホ面を下げた女子が「うお~血管浮き出てる!」とか言って僕の腕を撫で回す、なんだコイツは?馴れ馴れしい!僕は初対面の人間はダメあのだ、愛想よくなんか出来なかった、行儀よくマジメなんてクソクラエと思った。ああ、ワタシは尾崎になりたい。
だけど僕以外の5人はなんか仲良くなっちゃって。「じゃあ、今からミスド(ミスタードーナッツ)へ行くか!」みたいな話になってしまったから、それはもう困った困った。




フレンチクルーラは、相変わらず美味かった。
ミスタドーナツでは、僕とその女子(F子)だけが喫煙者だったから、少し離れて座っていた(注:高校生)。で、他の4人が「これからどんな感じでバンドって行くか」なんかを話している時に、僕とF子は幽遊白書について語っていた。僕の中でF子は、『アホ面女子』から『幽遊白書を好きな女子』に変わっていた。他の4人はバンドの方向性について話し合っている、僕とF子は幽遊白書について語りながらタバコをくゆらせている。6人組みは、4人組と2人組に分かれていた。




気が付けば、ミスタードーナツは閉店時間になっていた。
僕らは6人でおそらく50杯以上のコーヒを飲んだだろう。頼んだドーナツは、フレンチクルーラ1個だけだ、美味かった。
時刻は23時、高校生の集団にはまだ宵の口である。僕ら6人は、近くの池のある公園に場所を移してジュースで乾杯をした。
公園のほぼ中央に、池がある。公園の西側には遊歩道があって、その脇を小川が流れている。夏の星空の下で今度は僕ら(喫煙者2人)もバンドの話に参加した。




話はそれながらも、練習のペースやその他諸々の小さなことを決めて雑談をしている中、僕はタバコを吸いに一人で池のほとりに腰掛けた。昔から一人で何も考えないで海や川や池といった水辺に座っているのが好きだった。タバコを覚えてからはそれが顕著になった。
僕が一人の時間を満喫していると、F子がタバコを吸いにやっていきて隣に腰掛けた。
何を話していたかは覚えてないけれど、長い間、話し込んでいた。
気が付くと、他のメンバは、みんな帰っていた。




僕とF子は「置いて行かちゃったな~」などと言いながらも、しかし帰ることはせずその場で話し込んでいた。いつの間にか、空は明るくなっていていた。
日が昇り始めて、暑くなってきたから僕らは公園の西側にある遊歩道の木陰に移動した。
一晩話をして、僕のF子に対する印象は大きく変わっていた。さらには僕のそれまでの人生で異性とこんなに長く話したことはなかったから、新鮮な体験も楽しかった。




時刻は午前10時になろうとしている。
さすがに眠気を覚えてきた僕らだけど、どちらから「帰ろう」とは言い出さなかった(言い出すタイミングを計っていたわけでもないが)。そんな僕らに帰宅するタイミングが訪れる。
座っていた木陰は遊歩道の脇にあり、その遊歩道の向こうには小川が流れている。サラサラと流れる音が心地よかったので、僕はその音に耳を傾けていた。すると、「バシャッ…バシャッ」と音が聞こえる。「何か、変な音がするな、何やろう?」とF子に言うと、F子も小川に視線を向ける。すると




小川と遊歩道を隔てる柵の向こうから黒い塊が現れた。
その「黒いもの」は左右に少しずつ揺れている、何が起こったのか僕には分からなかった。が、すぐに理解できた。




人だ。




小川から、真っ黒な人が現れたのだ。
髪はボサボサに伸び放題で、体中が真っ黒に日焼けしている。一瞬、黒人と見間違えるほど黒いが、日本人だろう。そう、浮浪者。小川で行水していたのだろう、現れたというよりは、洗われたのか、なるほど。
そして、当然、行水をしていたのだから、全裸である。
目のやり場に困りながらも、目を離すことができない、そう、デカイのだ、アレが。焼きすぎたフランクフルトと言ったところか、まさに「ソコ」までしっかり日焼けしている。おそらく、これが噂で聞いた「アボリジニ」であろう。




アボリジニは、僕らにはお構いなしで「あ゛あ゛あ゛ー!」などと叫びながら、服も着ずに歩いて遊歩道を行く。遠くにリヤカが止まっているのが見えた、きっとアソコで着替えるのだろう。僕らはそれを見届けることはしなかった。僕とF子は顔を見合わせると、一言「…えー帰ろか。」とだけいい、それぞれの帰路についた。
僕は、この後F子と恋愛関係に発展するとは、まだ思ってもいなかった。




続く。

  1. 2007/07/16(月) 19:06:41|
  2. 連載(続)
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尻と血。


はじめに、今日の記事は非常に下品な内容になっております。
食事中の方、包茎の方、痔疾患の方は、フラウザを閉じるか、時を改める、または自己責任において御覧ください。
ぶっちゃけ、尻の周辺環境についてしか標記されてません、不愉快な気持ちになっても僕は尻ません。




さて、皆様は映画『ナルニア国物語』を見ましたか?
僕は見てないですが、先日コンビニで『ナルニア国物語』の話をしている高校生達を見かけました。「あ~、ナルニア国物語ほにゃらら~☆%&$」みたいな会話です。この会話が僕にはどう聞いても




「アナルニア国物語~」としか聞こえない。
アナルニアて!なにそれ、アナル‐ニア国?尻の穴の近くの国?まさかの新国家発見に学会が騒然!映画化で全米が泣いた!これを読んで僕の母も泣いた「普通に育ててきたつもりだったのに…」。お母さん、ごめんね。なんだか親不孝をした気分で僕も泣きそう、尻から涙がでそう。だって、涙が出ちゃう、痔だもん。




しかし、アナルニア国。
これは興味津々だぞ、そんな国があるなら行ってみたい。是非とも訪れたい、ものすごく行きたい、今すぐ行きたい、頭の病院に。アナル‐ニアってくらいですからね、きっと尻の穴の近くに王国があるんですよ。その国の外れにはジャングルに囲まれた穴があいていて、そこから時折、異臭を放つ茶色い何かが噴出するわけです。時々、赤い日もあったりしてね、だって、血も出ちゃう、痔だもん。




そう、痔なのです。
遺伝じゃないかってくらいに、僕の親父も痔です。我が家は代々、痔の家系なのです。僕の親痔に至っては「今は…3つ(イボ痔が)出てるなぁ…」なんて、遠い目で言います。痛い3連痔です・ガイア・オルテガ・マッシュ、の3痔が今日も親痔の尻でジェットストリームアタック!どうでもいいけど、「親痔」ってすごい上手いこと言えた気がしてごきげんです♪




僕は、痛みはないけど、出血があるタイプの痔です。
なんだ、このカミングアウト。一重に痔と言っても色々あるのです。男性の痔疾患の半数以上を占めているのが「痔核」ですね、通称「イボァヂ」と呼ばれる、シャイなアイツです。この痔核にも種類があって、出血が少ないけど痛みが激しいのが「外痔核」、痛みはないけど出血が赤いのが「内痔核」ですね、僕はこの内痔核のほうです。一番いいのは、無い痔核、なんちゃってー!
しかし、尻から出血というのは、気持ちのいいものではないですね。朝、トイレにまたがってガンダムの主題歌っぽく「血よ止まれ~血よ止まれ~血よ止まれ~ドクドク~♪」なんて思ってるのは、あえて言おう、俺であると。




尻から血が出る。
これを「ケツからケツ(血)が出る」なんて読んだら笑いも取れるんだろうけど、実際にケツからケツが出ると心配ですよ、逆子なんじゃないかって。違う、もっと深刻な病気なんじゃないかって、頭の病気とか。
医者に行こうと思った事もあります、「先生、ケツからケツが出ました!」ってね、肛門科じゃなくて精神科へ行け。まぁ僕は医者が嫌いだから、というか、医者であっても僕のアナルニア国を晒すのが恥ずかしいから、一生懸命に調べました。今ではちょっとした痔博士です、ぜんぜん名誉じゃない。




で、この知識を活かせないかな、と思ったわけです。答えは一つ。俺、肛門科の医者になる。だって、アレじゃないですか、女性にも痔の患者さんは多いじゃないですか。街行くキレイなおねーさんも、セクシーなレディも、もしかしたら痔かもしれないじゃないですか。女性に向かって堂々と「パンツ脱げ!」って言えるじゃないですか。オッサンは診なけりゃいいじゃん、よし俺、痔医者になろう。
と、ここで、思い出しました。知り合いに化粧品会社に勤めている人が居ます。その人の職場にも、痔の女性は多いみたいで、けっこう手術とかしてる美容部員さんとかいたらしいです。で、あるとき、今から手術に行こうとしてる女性がこう言ったらしいです。




「今から、お尻から出てる、たこ焼き、取ってきます!」




俺、痔医者になるのやめた。
尻からたこ焼きて!なに、そんなに大きい痔を尻に飼ってるの?診たくない、否、見たくない。「先生、尻からたこ焼きが出てるんです!」ってね、普通に聞いたら前日にたこ焼き食ったんだから普通だろって話だけど、ここは、肛門科だからね。痔をたこ焼きに例えるあたり、さすが大阪やでー!そんな患者さんが訪れたら間違いなく手術じゃないですか。
「では今から、たこ焼き(大の痔核)切除術を始めます。メス…ガーゼ、汗…ソース、青海苔、カツオブシ!うまい!」みたいな感じになるじゃないですか。僕、そんなの嫌だ、だから痔医者にならない。




さて、この記事を日々少しずつ書き進めている時に気づきました。
この記事は冒頭から「痔医者にならない。」ってところまでで、1915文字書かれています。で、僕はこの記事を下書き保存しながら、3日くらいかけて書き上げました、暇なのかな、僕。つまり、この記事は、1915文字を書き上げるまでに72時間かかってるって事です。
72時間ってことは、259200秒。259200秒かかって1915文字を書きました。計算すると、1文字書くのにかかる時間は、約135秒で2分15秒。つまり、僕は1文字書くのに2分15秒かかるって事ですね、書くの遅すぎ。そうだ、僕、書道家になろう。




墨じゃなくて、尻からでる血で書くの。

  1. 2007/07/13(金) 20:29:39|
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サザエさん検定


ふ、と思った。
僕の母親はサザエさんが大好きである。しかし、母はサザエさんについてどれだけ知っているんだろうか。好きこそものの上手なれ、とは言ったものだが、きっと母はサザエさんについてあまり知らないんだろう。僕の周りには国民的アニメであるサザエさんが、漫画だったことをしらない人物もいたりした。そこで思ったのだ、サザエさん検定を作ってみよう。




と思ったら、ありました、サザエさん検定。
しかし、超基礎編との事です、試しにチャレンジしてみたら、全国1位になりました。簡単すぎる。さて、そこで僕も検定を作ってみました。全10問を2つ。全部正解したら神。ものすごい確立で全問正解者が現れたら、何かプレゼントを考えます。
解答は、次回の更新で。



リンク サザエさん検定


全国1位の証拠画像。

サザエマニア


では、サザエ検定スタート!



~磯野家の人々編~


1・カツオとワカメの小学校の名前は?


2・カツオとワカメの布団の柄は?


3・波平さんの会社名と役職は?


4・マスオさんの出身地は?


5・マスオさんの子供のころの夢は?


6・ワカメの体重は?


7・サザエさんの出身地は?


8・サザエさんの宝物は?


9・サザエさんの血液型は?


10・サザエさんは何座?




~超・上級の名前編~


1・磯野家の隣に伊佐坂先生が引っ越してくる前に住んでいた人の名前は?


2・マスオさんの兄の名前は?


3・三河屋の配達員『三郎(サブちゃん)』の前に
 三河屋で配達をしていた人の名前は?


4・磯野フネの兄のフルネームは?


5・カツオのクラスで一番頭のいい子の名前は?


6・伊佐坂先生の弟子の名前は?


7・サザエさんの親友の名前は?


8・タラちゃんの妹の名前は?


9・波平の同僚の太った人の名前は?


10・穴子さんは実はドラゴンボールの有名キャラと同じ声優です。
 そのキャラとは誰でしょう?


 

  1. 2007/07/11(水) 22:38:09|
  2. ちょいネタ(笑)
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未来予想図


いつのまにか、親友だったヤツと疎遠になりつつあった。
小学校の頃は、いつも一緒に遊んだ、決まって野球だった。だけど、俺は中学に入り「野球はダサイ。これからはサッカーだ!」と、トレードマークだった坊主頭を卒業し、サッカーの腕前と一緒に髪の毛も伸ばし始めた。クラスが違ったせいもあってか、俺と親友はあまり話さなくなっていった。でも、本当に疎遠になっていった理由は、別のところにあって、俺はそれに気づいている。




同じ女の子を好きになった。
きっと、それが俺達の友情がギクシャクしだした理由だろう。アイツも―親友のヒロシも気づいてるはずだ。ヒロシは野球を続けている。「俺、高校に行ったら甲子園に行くよ!」って豪語していたらしい、野球は俺のほうが上手かったのに。中学に入学したときは、まだ仲が良かった。サッカー部に入るって言った俺に対してヒロシは「一緒に野球をやりたかったよ。でも、頑張れよ。」って声をかけてくれた、少し寂しかったけど、嬉しかった。




中学になると、友達も増える。
自分で言うのもなんだけど、俺はひょうきんなキャラクタで友達もすぐに増えた。必然的にヒロシと遊ぶ機会も減った。それでも俺は、中学2年になった時、まだヒロシの事を親友だと思っていたから、相談した。「なぁ、ヒロシ。俺さ、大空さんの事が好きなんだ。」大空さんてのは、小学校から一緒だった女の子で、俺はずっと片思いをしていた。ヒロシは笑顔で言った「マジで?頑張って告白しろよ!」




その翌週、小学校で同じクラスだった西原が教えてくれた「お前、小学校の頃から、大空さんの事が好きだったよな。ヒロシもずっと大空さんが好きらしいぜ。ライバル登場だな。お前等、仲良かったのにな。」
この時期から、ヒロシとはあまり会話もなくなった。『親友』だなんて言っても、案外脆いもんだ。ヒロシは、俺がヒロシも彼女を好きな事を知っていると気づいてるだろう。お互い、恋愛にも興味がでてくる時期だ、なおさら同じ女子を好きなやつとは話し辛いだろう。そのまま、中学生活は卒業を迎えようとしていた。




今、俺は中学卒業を目の前にして、大空さんに告白する決心をした。ドリカムの『未来予想図』みたいに、ずっと一緒に笑っていられる。そんな恋愛をしたかった。
中学最後のサッカーの試合が終わったその翌日、俺は大空さんを裏門に呼び出した。「ずっと、君が好きだったんだ。俺と、その…付き合って、くれないかな。」彼女は少し驚いた顔をして、そして一つ息を漏らした、「ありがとう、でもごめんなさい。好きな人がいるの…」そういって背を向けて行ってしまった。そこへ友人の堀川が通りかかった。「あれ?どうしたの?今、大空さんが走っていったけど。」「俺さぁ、フラレちゃったよ。」堀川は、「そっか…」とだけ呟いて、裏門から出て行った。




翌日、西原が面白そうな顔をして近づいてきた。「フラレたんだって?」何処から聞いたのか、いや堀川か…よくない友人を持った。こんなとき、ヒロシなら黙っていてくれたんだろうな、と最近は挨拶程度しか交わさない親友(だった男)の事をふと思った。今日から、どんな顔をして大空さんに会えばいいんだろう、それは些細な、しかし重い気がかりだった。




それから一週間が過ぎた。
教室で西原がまた面白そうな顔をして話しかけてきた「おい、しってるか?ヒロシが大空さんを泣かしたらしいぜ。」俺は、無意識に声を出していた「なんだって!?どういうことだよ!」西原は、誰に聞いたのか詳細を教えてくれた。




西原の話によると、俺が大空さんに振られたことを聞きつけたヒロシが、大空さんを呼び出したらしい。そして「アイツの何処がダメなんだよ!すげーいいヤツじゃないか!」と、俺のために言ってくれて、それに対する大空さんの返事は「だって、アタシ…ヒロシ君の事が好きなんだよ?それでヒロシ君もアタシが好きだって噂を聞いて…だから…」と恥ずかしそうに言ったらしい。
ヒロシは、「…僕は大空さんの事が好きだ。でも、親友のアイツの事を考えたら君とは付き合えない。アイツは、俺の大事な友達なんだ、ごめん。」そう告げて振り向きもせず去っていったらしい。




「ヒロシ…」
俺は、馬鹿だ。アイツは俺の事を今でも親友だと言ってくれている。俺は、友情なんて脆いモノと見切りをつけかけていたのに、アイツは、ヒロシは胸を張って俺を親友だと言ってくれている。…ほんと、俺は大馬鹿野郎だ!急に涙が溢れてきた。西原が窓の外を眺めながら「そう言えば、ヒロシはこの時間、川原で素振りしてるんじゃないかな~」と独り言のように、しかし俺にしっかり聞こえるように言った。俺は小さく「サンキュ」とだけ言って教室を飛び出した。ヒロシに、俺の親友に謝りに行こう。




俺は川原を目指して走った。途中で石につまづいたり、サラリーマンにぶつかったり、信号を無視したりしながら走った。
西原の言ったとおり、ヒロシは川原で素振りしていた。「ヒロシ!」と俺が声をかけると、少し驚いた顔をした後、微笑んだ。すぐそこの自販機で買ってきら缶コーヒを俺はヒロシに投げて渡した。「お、さんきゅ~」ヒロシは、そういってコーヒを一口飲むと、川原に腰を下ろした。俺も隣に腰を下ろす。「で、どうしたの?こうやって話すのも久しぶりだな。」ヒロシはそういって懐かしそうな目をした。俺はこんなに最高な親友から目を背けようとしていたのか。「ヒロシ、ごめんな。」その言葉が、最初にでてきた。ヒロシは不思議そうな顔をして「え?なにが?」とだけ言った。




「西原に聞いたんだ。お前が、大空さんと話をしたこと。お前も大空さんが好きだったのに、俺の気持ちまで考えてくれて…なのに俺…」そこで、ヒロシが遮った「何言ってんだよ、俺達、友達だろ?気にすんなよ!」
また、涙が溢れてきた。
「ヒロシ・・・」ありがとう、って言いたかった。でもその言葉は涙に呑まれて出てこない。ヒロシが言った。「なぁ、ヒロシじゃなくて、小学校の頃みたく呼んでくれよ。」そういってアイツは微笑んだ。
俺は赤い目で笑顔を返して、懐かしい親友の名を、小学校の頃のように呼んだ。ヒロシは夕陽に目を細めて、一言、「おい…」と言い、一呼吸置いて言葉を続けた。




「おい、磯野。野球、やろうぜ。」




ヒロシ―いや、中島の投げた、友情の白球は、しっかりと俺のミットに納まった。




~登場人物~
主人公:磯野カツオ
ヒロシ:中島ヒロシ
大空さん:大空カオリ
西原:西原くん
堀川:堀川くん
サラリーマン:穴子さん

  1. 2007/07/09(月) 17:15:54|
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星に願いを


今夜は、俺がお前の彦星になってやるよ。
今、全米がブラウザを閉じた。メールフォームから呪いのメールとか送られてきそうだぜ。
いやいや、七夕ですね。年に一度、僕らは星に願いをかける。遥か天上では彦星が織姫にぶっかけてるんでしょうな、ミルキーウェイはパパの味~。




織姫と彦星は年に一度だけ結ばれる。
まぁ、もともとは寝ても覚めてもセックスばっかりで仕事をしない2人(織姫は機を織るどころか服を脱ぎ散らかし、牛飼いの彦星は牛じゃなくて女の尻を追いかけまわしてた)を、織姫の親父である天帝が見かねて2人を天の川で隔てるわけです。そして年に一度、7月7日だけ、彦星はわし座の鷲に乗って天の川を渡って織姫に逢いに行くんですね。つまり、天の川はセックスの産物です、やっぱり彦星のミルキーウェイ!




そんなロマンティックな七夕が、今年もやってまいりました。みんな、七夕でタナボタを狙っています。皆様、願い事の準備はよろしいですか?しっかり、短冊に書き込みましたか?笹の葉サラサラですか?
僕はと言うと、先日、外食をしたお店に笹がありました。そこにはお客さんが短冊に願いを書いて吊るしていいみたいで、たくさんの短冊がありました。



さて、人の数だけ願いはあるようです。
多いのは『彼女(彼氏)ができますように。』とか、『お金が欲しい』関係の願い事が目立ちました。中には『(自分または身内の)病気が治りますように』ってのもありました、これは叶って欲しいですね。また『年金問題の解決』って願いもあったけど、それは神頼みなんてしてないで国に頼んでください。




そうやって短冊を色々と見ていると、中には笑えてくるものもありますね。
3つほど、写真を撮ってきました。紹介させてください。





親父の願い


『京美が早くお嫁にいけます様・・・』




縁結びの神に頼めよう。
私欲を捨て、七夕に娘の結婚を願う親、なかなか出来るもんじゃあない。ちなみに同じ筆跡で『●●が早くしっかりしてくれる様』ってのも2枚ありました、多分、息子ですね。この方の切実さ感じられる一枚。





帰れ


『自宅きん慎が、はやくとけますように(ハート)』




外に出とるやないか(ハート)
しっかり反省して欲しいものです。っていうか、他に願い事なかったんか?幸せな人生ですね。『ひらがなの”や”が上手に書けるようになりたい」』とか願えばいいのに。





長い


『もうすぐ成人になるのですが
心と体は成人になっていません
彼女がほしい~の☆』




長い☆
迷わずに包茎をカミングアウト。下手したら、剥けぬ!勃たぬ 毛も生えぬ!って感じでしょうか。とりあえず、『願い事』と『作文』の区別がつくようになってから出直してきて欲しいものです。見方をかえると、「小幡☆晋也」に見えます、つのだ☆ひろか!いつかメリージェーンに出会えるんじゃないかな。それはそうと、この方の悩みはともかく、この短冊が彼女ができない理由を物語ってる~の☆




みなさんの願いも叶うといいですね。

  1. 2007/07/07(土) 00:32:45|
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ハードボイルドアンパンマン(長いよ)


海と山に囲まれたとある町の外れにある工場に一人の男がいる。
日夜、私欲を捨て自らが暮らす町の平和のために活動を続ける男。愛と勇気を胸に悪に立ち向かう彼を、人々はその容姿―顔がアンパンでできている事から彼をこう呼んだ。『アンパンマン』と。
事件は、ある雨の日に起こった。




アンパンマンはもう3日は降り続いている雨から身を守るために、傘をさして歩いていた。ふと、とある路地を通りかかった時、大きなゴミ収集コンテナの陰からうめき声ともとれる物音が聞こえた。何事かと思い、アンパンマンが歩み寄ると、カバのような少年、いや青年が倒れている。
「あ・・・ん。こ・・・パ・・・に・・・」もはや声も出せないほどに疲弊している、そしてカバの体には無数の傷と痣が残されていた。その口を、必死に動かして何かを言おうとしている。




「おい、どうした!?ヒポポタマス!」
アンパンマンは彼に言葉をかけたが、カバは思うように言葉が出てこないらしい、この様子じゃ当然だ。アンパンマンはカバにこう告げた。
「よし、俺の顔を食べるといいさ。」
そういって自分の顔を一握り小さくちぎると、倒れているカバの口に押し込んだ。




「ああ!あんたは、アンパンマン!探していたんだ、急に黒ずくめの男に襲われてこんな目にあった。僕は薄れ行く意識の中でアイツの言葉を聞いた。『生かしておいてやる、目が覚めたらお前のポケットのメモを町外れのパン工場に届けろ』、そう言ってたんだ、アイツ、きっとアンタを狙ってる!」
カバは急に喋りだした。そしてポケットから一枚のメモを取り出した。カバがアンパンマンにメモを渡すと、アンパンマンは無言でメモに目を落とした。




【バタ子は預かった。返してほしければ、一人で埠頭の3番倉庫に来い。
バイキンマン】




「チッ・・・」
アンパンマンは舌打ちをしてからカバに告げた。「酷い目にあわせて済まなかった。今度、美味いアンパンをご馳走するよ。」そういって、アンパンマンは駆け出した。さて、バイキンマンとは、いつの間にかこの町に住みついていた狂気の科学者である。バイキンマンはこの町の支配者になろうとし、これまでも何度かその発明品で町を恐怖に陥れたが、そのたびにアンパンマンに阻止されている。バタ子というのは、アンパンマンの育ての親のようなモノである、そのバタ子を人質に、アンパンマンを抹殺しようと試みたのだろう。




埠頭の3番倉庫には、鍵はかかっていなかった。
ドアをあけると、金属の擦れる音がする。中はがらんとしていて、静かだった。アンパンマンは、照明のスイッチを探してスイッチを入れてみたが、照明はつかなかった。奥に、何かが置いてある。アンパンマンは用心して近づいた。椅子に、人が縛られている、意識はないようだ。




「バタ子さんっ!」
アンパンマンは駆け寄って、縛られている人物―バタ子に声をかけた。頬を軽く叩くと、バタ子は意識を取り戻した。
「バタ子さん、大丈夫か!?今、縄を解く!」
そういって、アンパンマンが縄に手をかけた瞬間、上から水が降ってきた。
バシャッ!
アンパンマンは頭からつま先までビショ濡れになってしまった。
「くっ・・・顔が、濡れて・・・力が、出ない・・・」
アンパンマンはその場にうずくまってしまった。バタ子の叫びが静寂にこだまする「アンパンマーン!」




その静寂を、笑い声が破った。
「はひふははー!まんまと罠にかかってくれたな、アンパンマン!」
声の主は、バイキンマンだった。倉庫の入り口のほうからゆっくりと歩いてくる。アンパンマンはバイキンマンを睨んだ。
「バイキン、てめぇ・・・!」
アンパンマンは立ち上がろうとするが、カバに食べさせたので頭が欠けている上に顔が濡れて力が出ない彼には、戦うことはできなかった。
バイキンマンの足が、アンパンマンの顔にヒットした。
「うっ!」うめき声をあげてアンパンマは倒れる。地面に顔を打ち付ける、口の中が切れたのだろう、口の中にアンコの味が広がった。




バイキンマンは不敵な笑みを浮かべながら言った。
「今日こそ積年の恨みを晴らさせてもらうぞ。この新発明、KABI=ルンルンでな!」
KABI=ルンルン、バイキンマンの発明した生物兵器である。ボツリヌス菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌、病原性大腸菌(O157)等の黴菌を調合したものを発射する武器で、人はもちろん特にアンパンマンのような戦闘食物には効果大である。
KABI=ルンルンの砲口がアンパンマンを捕らえ、バキンマンが発射しようとしたその時、倉庫の入り口から黒い影が飛び込んできた。




ドンッ!
影はバイキンマンにぶつかり、バイキンマンは転げた。影はそのままバタ子のところへ向かい、縛っていた縄を噛み切った、大きなドーベルマンだった。
「チーズ・・・」
バタ子は安堵の表情を浮かべた。倉庫の入り口に1200CCはあろうかと思われる、大型のバイクとサイドカーが止まっている、その青い車体には【アンパンマン号】と赤いカッティングがしてあった。
バイクに跨った男が低い声で言った。「ふん、間に合ったようじゃな。」ゴーグルの奥の鋭い眼光、白い髭、大きな鼻が雨の向こうで光っている。




「ジャ、ジャムのおやじ・・・」
アンパンマンは何とか立ち上がりながらジャムを見た。が、次の瞬間、叫んでいた。
「ジャムさん、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」バイキンマンが立ち上がり、KABI=ルンルンをジャムの方へ向けていたのだ、引き金には指がかかっている。
ジャムは、サイドカーからジュラルミンケースを取るとアンパンマンに向かって投げた「受け取れぇーい!」、それと同時にアクセルを全開にした。
「逃がすか、ジャム!しねぇぇぇぇー!」同じタイミングでバイキンマンがKABI=ルンルンを発射する、が刹那のタイミングでアンパンマンが何とかバイキマンにしがみつき、狙いが外れたKABI=ルンルンはバイクに命中した。




「邪魔するんじゃねぇ!お前等はここで終わりだ!」
バイキンマンがアンパンマンを蹴り飛ばす、アンパンマンは再び地面に転がった。額からアンコがはみ出る、それでも彼は諦めない「負けてたまるか・・・俺の愛と勇気はまだ尽きていない・・・!!!」
「アンパンマン、やはりお前から片付けないとダメなようだな。」




ジャムはKABI=ルンルンがバイクに当たったことで操縦を誤り、バイクから放り出されて地面に倒れた。意識の薄れ行くジャムの目に、さっき放ったジュラルミンケースにバタ子が走りよるの姿が映った。
バタ子は…バイキンマンがアンパンマンに気を取られている隙にジュラルミンケースを開けた。ジュラルミンケースの中には・・・ホクホクと美味しそうな湯気を立たせて輝く焼きたてのアンパンがあった。




「これは・・・?」
バタ子はそのアンパンを手に取った。横からチーズが「ワォンッ」と吠えた。その声が合図になったのかバタ子はアンパンマンのほうを向いた。バイキンマンの手のKABI=ルンルンがアンパンマンの顔を至近距離で狙っている。チーズが突然走り出す、バタ子は渾身の叫びをあげた。



「アンパンマン!新しい顔よーッ!」
バタ子は焼きたてアンパンを投げる。キレイな放物線。KABI=ルンルンが発射されると同時に、チーズが体当たりをする。バイキンマンは再び転んだが、KABI=ルンルンはアンパンマンの顔に命中した。見る見るうちに、アンパンマンの顔が腐敗していく・・・「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!・・・あ・・・ぁ・・・」




バイキンマンは立ちあがると同時にチーズに向かって駆け出した。「クソ犬ッ!2度も俺様にッ・・・!許さんぞぉぉぉぉー!」その形相にチーズは凍りついて動けない。バイキンマンの足がチーズめがけて振り上げられる。バタ子は叫ぶ「チィィィィィィィィズゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
その瞬間、小さい声が、しかししっかり通る声が響いた「待て・・・」。
バイキンマンは、足を下ろしてそっと振りかえった。そこには、アンパンマンが立っていた。




バタ子の投げた新しい顔は、アンパンマンの断末魔の悲鳴と同時に彼の顔に命中していた。そして、なんと顔が入れ替わったのだ!瞬く間にアンパンマンは力がみなぎってくるのを感じ、立ち上がり、力強い眼差しで言った。
「ギリギリだったけど、もう大丈夫、勇気リンリンだ。バイキンマン、覚悟はいいか?俺が、元気100倍アンパンマンだ!」




「アンパン・・・貴様っ!」
バイキンマンがKABI=ルンルンを構える。それより一瞬早く、アンパンマンはバイキンマンの懐に入った。「お前に、愛と勇気を教えてやるッ!いざ、ほとばしれ俺の愛と勇気!喰らえッ!!!うおおおぉぉぉぉああぁぁぁぁァァァアアアアアアンパァァァァァァァァァンチッ!!!!!!!!!!!!」


 


アンパンチ


バイキンマンの顔面にヒットした拳は、愛と勇気に満ちていた。「はひふぐふぉ」と声を漏らしバイキンマンはその場で膝から崩れ落ちた。しかし、慈愛に満ちたアンパンマンの拳は、バイキンマンの命までは奪わなかった。「勝った・・・」そう言いながら、アンパンマンはサングラスをかけタバコに火をつけた。バタ子が歩み寄ってくる「アンパンマン・・・」。その時である、倉庫の入り口から真っ赤なスポーツカーが飛び込んできた。




その車はバイキンマンの横でキュキュッと音をたててとまった。ドアが開き、女が降りてくる。
「バイキンマン!いつまで倒れてんのさ、さっさと逃げるわよ!」
「くっ。ド、ドキンちゃん・・・」バイキンマンは意識を取り戻し、女―ドキンと呼ばれた女を見上げた。そして、車に乗り込もうとした。アンパンマンは思わず叫んだ。
「バイキンマン、もう終わりにしてくれ。もう、繰り返さないでくれ!」
バイキンマンは痛みを堪えてアンパンマンに告げた。




「アンパンマン、それは無理だ。お前は光だ、この町の光だ。そして、光あるところには必ず影ができる、俺はその影なのさ。お前が町を照らそうとすればするほど、俺も大きな闇になってお前の前に現れる、ずっと昼間じゃあ、つまらんだろう。世界には夜の闇も必要なんだ。そして俺は夜の、影の世界でこそ幸せを感じれる。ずっとお前を狙い続けるさ。じゃあな、はひふへほ。」




バイキンマンが車のドアを閉めると同時に、ドキンの車は猛スピードで倉庫から走り去った。アンパンマンは思った。『夜の世界が幸せ?幸せってなんだ。バイキンマン、何が君の幸せなんだ?分からないまま終わる、そんなのは嫌だ。だから俺は行くよ、どこまでも。いつまでも君を諭し続ける・・・愛と勇気を知ってほしいから。明けない夜は、ないんだから・・・』
その隣でバタ子が声を出す「あっ、ジャムおじさんは大丈夫かしら!?チーズ!」
ワン!と吠えてチーズが走り寄ってくる、3人でジャムのところへ駆けていく。
「ジャムのおやじ、大丈夫か!?」
声をかけると、ジャムは気を取る戻した。「ん・・・あぁ。大丈夫みたいじゃ。しかし・・・終わったな。」
いつのまにか雨があがって、星の光る空を見上げながら、ジャムは呟いた。




「まだ、終わってなんかないさ。バイキンマンは、また来る。彼の言うように、俺と彼は光と闇なのかもしれない。終わりなんてないのかもな。」
アンパンマンがそう漏らすと、ジャムは言った。「いいじゃないか、今日のところは、だ。しかし、腹が減ったな・・・」
「ええ、お腹がすいたわ。」
「ワォン」




「何か、買ってきてやるよ。ひとっ走りな。」
そういって、アンパンマンは駆け出した。その背中を見送って、ジャムとバタ子は大きく声をだした。
「それいけ!アンパンマーン!」
遠くで、天丼屋が歌っている声が聞こえた。




Fin

  1. 2007/07/04(水) 22:26:53|
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北斗のメッセンジャー

ラケンザー



ケンシロウの発言:
才ノヽ∋~



ラオウの発言:
グッモー!なに今日は救世主の仕事は休み?



ケンシロウの発言:
休みだぉ☆



ラオウの発言:
くぅー!じゃあ、ユリアとラブラブか。
ギザウラヤマシス!



ケンシロウの発言:
その事で、ちょっと兄さんに相談がある。



ラオウの発言:
何の悩み



ケンシロウの発言:
 _  ∩
( ゚∀゚)彡 セックル!セックル!
 ⊂彡



ラオウの発言:
ぬぅっ!
それなら適任者が居る、呼んでやろう。



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サウザーが会話に参加しました
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サウザーの発言:
ども、愛故に性帝サウザーです。



ラオウの発言:
ケンが相談があるって。



ケンシロウの発言:
俺の相談に匿名はいらぬ



サウザーの発言:
どうした



ケンシロウの発言:
昨晩、ユリアとヤッた。



ラオウの発言:
_| ̄|●



サウザーの発言:
なんと



ケンシロウの発言:
僕としては、やっぱり経絡秘孔プレイとか神拳プレイとかなワケですよ。



サウザーの発言:
ほう



ケンシロウの発言:
こう、テンションも上がると、服を脱ぐのもマンドクセ、と。



ラオウの発言:
破り捨てるわけですな



サウザーの発言:
おう



ケンシロウの発言:
で、僕も昂ぶっちゃってるから調子に乗って
「百烈拳ー!」とか言っちゃいまして



ラオウの発言:
するとユリアは?



サウザーの発言:
「けーん!」



ケンシロウの発言:
いや、それが悩みなの



サウザーの発言:
愛故に、人は苦しまねばならぬ!



ラオウの発言:
ユリアはなんて?



ケンシロウの発言:
百烈拳どころか、三烈拳じゃない!って。



ラオウの発言:
はやいのかwwwwwwwwww



サウザーの発言:
愛故に人は悲しまねばならぬ!



ラオウの発言:
You は shock !



ケンシロウの発言:
どうしたらいいかな?



サウザーの発言:
安心しろ。



ケンシロウの発言:
なにが?



サウザーの発言:
ラオウはもっと悲しい悩みを抱えてる。
それに比べたらwww



ラオウの発言:
ちょ!言うな!言うと秘孔つくぞ!



サウザーの発言:
引かぬ!! 媚びぬ 省みぬ!



ケンシロウの発言:
ラオウの悩みてなに?



サウザーの発言:
剥けぬ!!勃たぬ 毛も生えぬ!



ラオウの発言:
たわばっ!



ケンシロウの発言:
おまえの悩みが俺の闇を切り払った



  1. 2007/07/02(月) 19:26:49|
  2. メッセンジャー(笑)
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