ちょい(笑)ブログ

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北の国か 其の弐


リゾートホテルとは名ばかりの、合宿所風ロッヂにチェックインした僕一行は、「夜の遊園地」と称されるホテルに隣接されている遊園地のナイタ営業に向かった。




北の国か 其の壱はコチラ。




遊園地の入園券は、ホテルのチェックイン時にフロントで渡されていた。有効期限は「当日限り、17時~20時半まで」まさに、夜の遊園地!こりゃ期待も股間も膨らむぞ、と。さっそく僕らは遊園地に向かった。この遊園地は僕の地元にある、今年のGWに話題になった、かの悪名高い「エキスポランド」より敷地面積が小さいものの、中々の人出である。おそらく、北海道では名の通ったリゾートなんだろう。遊園地のパンフレットに目を落とすと、大きな字で「8つのコースター!」と書いてある、コースター多すぎぜ!




確かに右を見ても左を見ても、コースターが目に入る。大小さまざまなコースターが、遊園地内にひしめきあっている。8個のコースターが合体して、キングコースターとかになったりするんだろうか。ふと、気が付く。コースター以外に、気を引くアトラクションがない。コースターを売りにするあまり、コースターしか楽しそうなのがない、なんというジレンマ。そんな中、僕らは鎖で吊るされた安っぽい椅子が、クルクルまわるアトラクションにのった。何処の遊園地でも見かける、あれだ。これがまた、ものすごい酔うのな。もうこの回転椅子だけでお腹いっぱい胸おっぱいだし。なんとか、夜の遊園地っぽさを出そうと、おっぱいとか言ってみただけだし。




まぁ、そんな感じでコースターの他には何処の遊園地にもありそうな、しょぼくれたアトラクションばかり置いてあるこの遊園地。絶対に、どこかの遊園地で使わなくなったアトラクションを集めてきたんだ、ここに。そのうち、僕の地元の「エキスポランド」から『風塵雷神2』もここに移設されるんじゃないかな、うん不謹慎だ。さて、季節は夏である、そして遊園地と言えば行くところは一つ。そう、お化け屋敷。




『死霊の館』と称された、この遊園地のお化け屋敷は建物が古い洋館風で、何かの事件に巻き込まれた設定なのだろう、「keep out」やら「立ち入り禁止」と書かれた刑事ドラマで良く見るあの黄色いテープが館に巻きつけられているデザインだった。アトラクションに「立ち入り禁止」とは斬新過ぎるな、と思った。しかし、雰囲気だけは異常に不気味だった。いくつかのカップルが入り口の手前で立ち止まっている。「恐いよ~」「大丈夫だって、俺がいるじゃん!」「えー、でもぉ、なんだか不気味だよぉ~」みたいな。入るなら入れ、お前の顔のほうが不気味だし。ブ君だし。




それはそうと、このお化け屋敷、なんと入り口に遊園地のスタッフが居ないのである。初めてみた、セルフサービスのお化け屋敷。自ら死地に赴けとは、開拓精神丸出しじゃねーか。さすが北海道、こんなところで屯田兵根性を試されるとは思いもしなかった。しかし、スタッフが居ないことが不気味さに拍車をかける。嫁の妹は「腰が抜けるから」という理由で、お化け屋敷に入らなかった。僕は嫁の手を引いて、お化け屋敷の入り口に立った。入り口には、こう書いてあった。




「ドアの上の赤いランプが消えたら、入りたまえ。」




たまえ?
何をちょっと偉そうなんだ、腹が立ってきた。僕は勇ましく嫁の手を引いてドアを開けた。嫁は恐がっているのか「ゆっくり歩いてね。」と言ってきた、大丈夫だって、手を繋いでるから恐くないよ。そう言う代わりに、僕は嫁の手を少し強めにギュッとしてあげた。嫁は僕を見上げて、言う。




「手が、汗ばんでるよ?」




俺だって恐ぇえんだよ!悪い?はっ。
でももうドアを開けちゃったからね、後悔しながらも進むしかないよね、人生みたいだ。
そんな事を考えながら足を進めると、壁に何か絵画のようなモノがかけられている。が、暗くて見えない。このお化け屋敷、暗すぎて何も見えないし、何処へ向かって歩けばいいのかわからないのだ。恐いとかじゃなくて、暗い。機械仕掛けの人形も、なんだかグロテスクちっくな置物も、暗くてめを凝らさないと見えない、頑張って目を凝らして恐いものを見ろとは、どこまで僕の開拓者精神を試そうとするんだ。そして、あまりに暗いから、自然と歩調はゆっくりになる。ゆっくり歩いていると、何処からか人の声が聞こえてきた。驚かされる仕掛けでも出てくるのか、僕は少し緊張した。




「どっち?次、どっち?」
後のカップルが追いついてきた。正直、お化け屋敷の中で一番ビックリした。まさか追いつかれるとは思ってもなかった。追いついてきたカップルが僕らの姿を見つけたら、何て言えばいいのだろう?「いやー、暗いっすねー!」とか爽やかに挨拶しなければダメなのだろうか。それはごめんだ、と僕は早足になった、少し暗さに目も慣れてきたから、スイスイ歩ける。これで仕掛けがあっても、素直にリアクションできる。さぁ、目の前の扉を開けると、何が飛び出してくるのか…




飛び出してきたのは、僕だった。
お化け屋敷の出口だった。意外すぎる終わりに拍子抜けした。そして、この遊園地は子供向けだと悟った僕らは、早々に退散して風呂に入ることにした。部屋に戻り、新しいパンツを持って、大浴場へ向かう。僕は大浴場のトイレでしっかりとウンコをして(モロチン、全裸で)、便所スリッパのまま浴場へ戻った。ごめんなさいでした。




正直、入浴中に、この風呂のくだりでは「浴場」と「欲情」をかけて書こうとか思った、さらには「北海道で欲情して、でっかいどー!」とか書きたかった。しかし、男湯である、見渡す限り男の裸である、男根祭りである。そんな中で「欲情してでっかいどー!」なんて事になったら、笑えないどころの騒ぎじゃない。それどころか、横で一生懸命に股間を洗ってるオッサンに「でっかいどーって、君の熊は夏やのに冬眠しとるがな!」って怒られそうだな、とか思った。北海道まで来て、風呂で何を考えてるんだか。




さて、風呂あがりにコーラを飲んで、嫁と嫁の妹が部屋に戻ってくるのを待った。
このルスツリゾートでは、お盆の時期は毎晩、花火があがるらしくて、ちょうど花火の時間になっていた。花火は、ホテルの北側であがり、僕らが泊まる建物(ロッヂ)はホテルの南側に建てられている。でもまぁ、打ち上げ花火だから、高くまであがろうだろうし、ロッヂの前で見れそうだったから、僕らはロッヂの前に並んで立って、花火があがるのを待った。




打ち上げ会場で、カウントダウンが始まるのが聞こえた。僕らはノリノリで「5!4!3!2!1…たーまやー!」とか叫んだ。が、花火は上がらない。おかしいな、と思ってると、アナウンスが流れた。




「じゃあ、本番、いきますねー!」




僕の「たまや」を返せ!
恥ずかしすぎるわ、これは本番も同じテンションで「たーまやー!」とは言いにくいじゃないか。かと言って、言わなかったら「あ、あの人さっき大声で失敗したから、恥ずかしがって今度は言わなかったわ。」とか思われそう(念入りに股間を洗うオッサンに)だし、でも同じテンションも恥ずかしいし…などと悩んでいたらまたカウントダウンが始まった。




嫁も、嫁の妹も、さっきより声が小さい。
僕もさっきより少し小さい声でカウントダウンした「3…2…1…たまやー(小声)」。
ドンドンパンパンと言う音とともに、花火があがった。が、見えない。目の前のホテルの上部が微かに赤く染まる程度で、音だけが虚しく響く。たまに、一瞬だけホテルの少し上に花火があがるのが見えるが、大半の花火は音だけで、泣きそうなくらい虚しかった。




花火が終わると、もう就寝しようということになった。翌朝は6時前に起きなければならなかったからだ。初めての北海道旅行、一日が終わろうとしていたが、まだ北海道らしさは微塵も感じていなかった。




つづく

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  1. 2007/08/20(月) 20:38:27|
  2. 旅の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

どうも、キャラにそぐわないけどお化け屋敷が大の苦手の姐です。どんなにしょぼくても泣ける。感動モノの映画なんてメじゃないね。

カウントダウンの不意打ちも涙が出る。涙で花火が二重に見えるよ。たまたまやー!

  1. 2007/08/20(月) 23:58:49 |
  2. URL |
  3. 姐 #-
  4. [ 編集]

とりあえず、夜の遊園地シリーズはガチでシモネタなのですね笑。やっぱそういうこだわり、大事だと思うよ、うんw
  1. 2007/08/21(火) 01:29:12 |
  2. URL |
  3. ハラキリ #-
  4. [ 編集]

>姐さん
お化け屋敷とか、得意なんだと思ってました。今度、お化け屋敷、贈りますね。
で、うまい事言うた事には触れません、なんか悔しいからw


>ハラキリさん
シモネタにでもしないと、小学生が書いた日記みたいな内容になりそうだったんです…
  1. 2007/08/22(水) 19:16:54 |
  2. URL |
  3. ロッシュ #-
  4. [ 編集]

ロッヂでエッチと言う単語が1行目を読んで頭に浮かびました。

オバケ屋敷は出口で飛び出したのがロッシュさん<鏡でも置いてあったのかと思ってしまいました。
行き成り自分が出てきたらビックリするだろうなーなんて少し考えたり・・。
  1. 2007/08/27(月) 01:10:03 |
  2. URL |
  3. ナオシー #-
  4. [ 編集]

鏡と言えば、ミラーハウスがありました。
が、ショボすぎて泣きたくなりました、入り口と出口が同じ場所てwww
お化け屋敷で、全裸のネーチャンがでてきたら、一番ビックリすると思います、たぶん走って逃げるw
  1. 2007/08/27(月) 18:54:50 |
  2. URL |
  3. ロッシュ #-
  4. [ 編集]

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